脳疲労は脳が疲れることですが、現代ではパソコンやスマホなどの外部から受ける情報が多すぎて情報過多になり、大脳新皮質と大脳旧皮質の関係性が破たんし、脳が正常に働かなく状態のことをいいます。
過度な脳疲労を放っておくと、身体的には疲れていないのに体がだるくなったり、生活習慣病や「うつ」などの精神的な病気になってしまうことさえあります。
仕事で休みなくパソコンやスマホを見続けている、ゲームをやり続けたりしているなら「脳疲労」が起こる可能性が高くなります。
そのため、早めに脳疲労に気づき、早急に回復することで慢性的な疲れを解消したり、生活習慣病を予防、改善することが大切です。
目次
脳疲労の回復方法
脳疲労の原因は単に頭脳を酷使したときだけではありません。難しい計算やプログラミングなどで長時間の間、脳を酷使することの他にも、目の使いすぎによる眼精疲労、睡眠不足からくる疲れ、ストレスを受け続けていることによる疲労なども重なることで脳疲労の原因となるのです。
そのため、脳疲労を回復しようとすると回復の方法は一つだけではありません。それぞれの原因によっては効果があったりなかったりします。
一時的に疲労を麻痺させるには
長時間の仕事などで脳疲労があるが、もうひと踏ん張りしたい場合には一時的に疲労を回復させるという方法をとることができます。
これは、根本的に脳疲労は回復しないものの疲労を麻痺させたり、一時的に興奮状態にして脳疲労を忘れさせるというものです。
これを「疑似回復」と呼び通訳者など短期間で脳を酷使する職業の人が行ったりする方法です。
疑似回復を行う方法としては以下のような方法があります。
カフェインを摂る
カフェインは、一時的に興奮状態でにできるので疲労を軽減したり感じなくすることができます。カフェインはコーヒーを飲んだり、チョコレートを食べる、栄養ドリンクを飲むことなどで摂ることができます。
高グリセミック(高GI)指数食品を摂る
高GI食品とは血糖値の上昇スピードが早くすぐにエネルギーになることができる食品のことです。GI値は食品によって値が異なり、高いGI値の食品はすぐにエネルギーとなるので一時的に疲労が回復したような気になります。
しかし血糖値が急激に上昇する反動で低血糖を引き起こすので、結果としてさらに疲労が高まることになります。
主な高GI指数食品
フランスパン・高糖度炭酸飲料・チョコレート・白米・食パン・ワッフル・スイカ・じゃがいも・さつまいも・
タバコを吸う
タバコも一時的に疲労を回復させる疑似回復ができる物質とされています。しかし、喫煙は疲労をさらに高める原因になるのであまりお勧めできません。
これらの方法はあくまで疑似的な方法なので一時的に疲労が回復したような気分になっても反動でさらに疲労が増すことになります。
どうしても一時的にがんばりたいときにだけ使用すべきで常にこれらの方法を使うことは避けた方がいいでしょう。
睡眠不足を解消して脳疲労を回復
脳疲労を回復させるために一番重要なことはしっかりと睡眠を摂ることです。何時間も寝ているといっても、質の悪い睡眠では脳疲労は回復させることができません。
脳が休むことができるのは睡眠中だけなので、意識して質のよい睡眠を摂ることを心がけてください。
夜に睡眠を十分に摂れないという人は昼寝をしてみてください。昼寝は夜に寝るときの3倍も効果があるとされ昼寝を推奨している企業も増えてきています。
昼寝はあまり多くても頭がボーっとしてしまいます。15分から30分程度の昼寝を午後14時までに行うようにしてください。
運動で脳疲労を回復する
運動は脳疲労の回復に役立ちます。運動をすることによって、脳の血流をよくすることができるので、脳の血液を循環させストレスを軽減させるという作用も期待でいます。
ストレスを解消して脳疲労を回復させるためにいい運動は、あまり強ぎずに無理なく行えるものが理想です。
おススメの運動としては、ジョギング、ウォーキング、サイクリング、水泳、ヨガやストレッチ、登山などです。
これらの運動は20分程度行うことで仕事の処理能力や記憶力が大幅に改善するとの研究結果もあります。職場や学校などでは室内でもできるストレッチや体操などを行うといいでしょう。
ストレスを解消して脳疲労を回復
ストレスは疲労にとても関係があります。強いストレスを感じると交感神経が優位になるため脳にある自律神経の中枢が疲弊します。
この作用によって疲労を感じるようになるのです。肉体的に体に負荷を与えてもダメージを受けるのは自律神経だけで肉体にはほとんど影響がないことが研究でわかっています。
つまり、すべての疲労の原因は脳の疲労にあると言っても過言ではないのです。そのことから、ストレスを解消させることが疲労を回復させるための有効な方法であることがわかります。
食事やサプリメントで脳疲労を回復
食事を工夫したライ、特定の栄養素を意識して摂取することでも脳疲労を回復させることができます。
特に温かい飲み物を飲むと血流を改善してくれるほか、副交感神経にも優位に働くのでリラックスや緊張をほぐすという効果も期待できます。
脳の機能を向上させたり、脳疲労を回復してくれるサプリメントとしてはDHAやイチョウ葉エキスといった栄養素があります。
DHAは血流をスムーズにし脳の神経伝達をスムーズにする作用があるとされ、認知症の改善やストレスを和らげる作用があるとされています。
イチョウ葉にもテルペンラクトンとフラボノイドの相乗効果で脳内の血流を改善したり、記憶力の向上、神経細胞物質のアセチルコリンを増やす効果もあるとされています。
その疲れは脳疲労ではない可能性も
これらの方法でも疲労がなかなか抜けないと感じている人は、自分が思っている疲労とは違う疲労だったということもあります。
例えば、脳疲労だと思っていたが目を酷使していたための眼精疲労であったり、精神的なストレスからくる精神的な疲労といった具合です。
以下の記事では疲労を回復するための他の方法について解説しているので合わせてチェックしてみてください。
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